ダウン症ではどのような症状がありますか?

ダウン症では特徴的な顔立ち、発達の遅れ、心臓や消化器の合併症などがみられます。

解説

ダウン症(ダウン症候群)では、身体的特徴、知的発達の遅れ、いくつかの健康上の問題(合併症)がみられることが一般的です。ただし、症状の現れ方や重症度は、個人によって異なります。

まず、身体的特徴としては、生まれつき顔立ちにいくつかの共通点が見られます。

例えば、つり上がった目、平たい鼻の付け根、小さな口、短い首、低い耳の位置などが特徴です。また、手のひらに1本の横線があることや、指が短い、筋肉の緊張が弱い(筋緊張低下)こともあります。

これらは、医師が新生児期に診断の手がかりとするポイントです。

次に、発達の遅れがみられます。知的発達の程度は個人差がありますが、一般的には軽度から中等度の知的障害があります。

言語の発達や運動機能(歩行・手先の動作など)もゆっくりと進みます。早期からの療育や教育的支援により、能力を伸ばすことが可能です。

さらに、合併症として健康上の問題を伴うことがあり、特に注意が必要です。

約半数の子どもに心臓の先天性疾患がみられ、ほかにも消化器の異常、視力や聴力の問題、甲状腺機能低下症、感染症へのかかりやすさ、白血病のリスクの増加などが挙げられます。

また、成人期には、アルツハイマー型認知症(早期発症型)、肥満糖尿病など特有の合併症のリスクが高まることが知られています。定期検診と生活管理が重要です。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

ダウン症

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。