ダウン症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

特徴的な外見や発達の遅れがあれば、小児科で早めに相談をしましょう。

解説

ダウン症が疑われる場合は、以下のような特徴が見られたときに小児科を受診しましょう。

【出生直後・乳児期】

以下のような身体的特徴が複数見られる場合、早期に受診を検討してください。

  • 目がつり上がっており、目頭の部分を覆う皮膚のひだが目立つ
  • 顔全体が平坦に見える
  • 鼻の付け根が低い
  • 筋肉が全体的に柔らかく、抱っこしてもぐにゃっとしている(筋緊張の低下)
  • 手のひらに1本の横線(単一手掌線)がある
  • 指が短い、小指が内側に曲がっている
  • 吸う力や泣き声が弱い
  • 体重や身長の増え方が遅い

これらの兆候が複数当てはまる場合、小児科での相談が推奨されます。医師は身体的診察のうえ、必要であれば染色体検査を行い診断を確定します。

新生児期を過ぎてから「発達が遅い」「言葉がなかなか出ない」「身体が柔らかい」などに気づいた場合も、まずかかりつけの小児科で相談しましょう。必要に応じて小児神経科や療育センターへ紹介されることもあります。

【妊娠中】

妊娠中に医師から胎児の「首のむくみ」「心奇形の可能性」などを指摘された場合は、産婦人科の周産期専門施設や遺伝カウンセリング外来を受診するのが適切です。必要に応じて出生前検査が行われます。

まとめると、ダウン症が疑われる場合の病院受診の目安は、胎児期や出生時からみられる特徴や、生後早期にみられる発達の遅れ、健康問題の有無などによって判断されます。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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