気管支喘息の場合、呼気NO検査の数値にどのような変化がありますか?
呼気中の一酸化窒素(NO)濃度が高くなります。
気管支喘息の場合、呼気中の一酸化窒素(NO)濃度が高くなります。これは気道の炎症、特に好酸球性の炎症が活発化することで、通常より多くのNOが産生されるためです。
日本人の成人健常者の呼気NO平均値は約15ppbで、正常上限は約37ppbですが、喘息を疑う症状を有し、かつ呼気NOが22ppb以上の場合は喘息の可能性が高く、37ppb以上ではほぼ確実に喘息が診断されます。また、治療を開始すると呼気NO濃度は低下するため、治療効果の指標としても利用されています。
一方で、喫煙者では呼気NOが低下し、鼻炎などの合併症では上昇することが知られています。患者さんの背景を考慮した解釈が必要です。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
松永 和人.“気管支喘息の新しい診断ツール:呼気一酸化窒素濃度測定”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/6/105_950/_pdf,(参照 2025-08-13).
愛知県臨床検査標準化協議会.“愛知県臨床検査標準化ガイドライン「呼吸機能検査における標準手順書」第 2 版”.愛知県臨床検査技師会.https://www.aichi-amt.or.jp/aamt/wp-content/uploads/2024/03/aicc-guide-19.lung_function.pdf,(参照 2025-08-13).
「タイプ2炎症バイオマーカーの手引き」編集委員.“タイプ2炎症バイオマーカーの手引き”.日本呼吸器学会.https://www.jrs.or.jp/publication/file/type2_IB.pdf,(参照 2025-08-13).
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