気管支喘息とメンタルヘルスの関係について教えてください。
喘息とメンタルヘルスは密接に関連しており、不安やうつなどの精神的な問題が相互に影響を及ぼし合います。
喘息患者さん、特に治療が難しい「難治性喘息」の患者さんでは、以下のようなメンタルヘルスの問題が併存するリスクが高いとされています。
- 不安障害
- パニック障害
- うつ症状:うつ症状を抱える喘息患者さんでは、そうでない患者さんに比べて喘息のコントロールが不良で、発作の回数が多い傾向が見られます。また、メンタルヘルスと喘息の関係は相互的であると考えられています。
- 精神的なストレス:喘息の発症に関連する可能性が指摘されています。
- 慢性的なストレス:気管支拡張薬やステロイド薬といった喘息治療薬の効果を低下させる可能性も報告されています。
うつ状態は、薬を指示通りに服用する意欲(「服薬アドヒアランス」と呼びます)の低下にもつながり、これが喘息コントロールを悪化させる一因となることもあります。
このため、喘息の治療では、認知行動療法などの心理的なアプローチが、喘息のコントロールや生活の質(QOL)の改善に役立つ可能性があるとされています。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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