癌性胸水のドレナージ治療について教えてください。
癌性胸水のドレナージ治療には、一時的な胸腔穿刺と、持続的に胸水を排出するための胸腔内カテーテル留置があります。
ドレナージ治療とは、体の中に溜まった液体を管(ドレーン)を使って排出する治療のことです。癌性胸水の場合、以下の方法が挙げられます。
胸腔穿刺
細い管を胸の中に刺して、溜まった胸水を一度に抜き取る方法です。比較的負担が少ないですが、短時間で大量に抜きすぎると、肺にむくみが生じる可能性があるので、一度に抜く量は1,000~1,500mL程度に制限することが推奨されています。胸水は再び溜まることが多いため、症状が再燃する可能性があります。
胸腔内カテーテルの留置
頻繁に胸水を抜く処置を避けるために、胸の中に小口径の細いカテーテルを留め置く方法です。これにより、長期的な症状の管理ができるようになります。この方法で自然に胸膜がくっつくこともあります。ただし、カテーテルの感染や閉塞、皮膚の損傷といった合併症のリスクがあります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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