肺胞のサーファクタントとはなんですか?
肺胞の表面を覆い、肺がスムーズに膨らんだり、縮んだりできるようにする重要な物質です。
サーファクタントは、肺の奥にある小さな空気の袋である肺胞の表面を覆っている、脂質とタンパク質でできた薄い膜のような物質です。
- 役割: 肺は息を吸ったり吐いたりするたびに、膨らんだり縮んだりしますが、肺胞の表面は水で覆われているため、そのままだと水が持つ表面張力によって肺胞が縮みきってしまい、次に空気を吸っても膨らみにくくなってしまいます。サーファクタントは、この表面張力を弱める働き(界面活性作用)があり、肺胞が完全に縮むのを防ぎ、呼吸をスムーズに続けるために不可欠な役割を担っています。
- 構成: 約90%の脂質と約10%のタンパク質からできています。
- 生成と分解: 肺胞の壁にあるⅡ型肺胞上皮細胞という細胞でつくられ、肺胞の中に分泌されます。余分なサーファクタントは、肺胞マクロファージという細胞が取り込んで分解することで、肺胞の中のバランスが保たれています。肺胞蛋白症では、このサーファクタントの生成や分解のバランスが崩れ、異常にたまってしまうことで発症します。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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