筋ジストロフィーではどのような症状がありますか?
手足の筋力が落ちたり、呼吸や飲み込み、消化、心臓の機能が落ちたりします。
この病気は、遺伝子の異常により全身の筋肉の筋力が低下していく病気です。筋ジストロフィーには多くの種類が認められており、病気の種類によって筋力が低下する部位が異なり、みられやすい症状が変わります。
以下がその代表的な症状です。
腕や脚、体幹の筋力低下
「歩く」「走る」「座る」「物をもつ」など、さまざまな運動機能の障害につながります。
この病気の代表的な症状ですが、機能障害がほとんど起こっていない場合では病気に気が付かないこともあります。
悪化してくると関節の動く範囲が狭くなる拘縮や、運動不足による骨粗鬆症につながります。
呼吸や飲み込みの筋力低下
呼吸や咀嚼(そしゃく)、飲み込みにも筋力が必要です。この機能の低下により、息苦しさや肺炎、歯並びの悪さや栄養不足などにつながります。
目のまわりの筋力低下
まぶたが下がってくる(=眼瞼下垂)、眼球の運動障害や表情の乏しさにつながります。悪化すると白内障や網膜の病気を起こす場合もあります。
心臓の機能低下
心臓は筋肉のかたまりです。心不全や不整脈をおこす場合もあります。
胃腸の機能低下
胃腸も筋肉によって動いています。胃の拡張や便秘、腸閉塞をおこす場合があります。
その他
病気によっては筋肉と関係の無い症状が見られることもあります。禿げ、認知症、知的障害、甲状腺機能障害、脂肪肝、胆石、難聴、中耳炎、悪性腫瘍などさまざまな合併症の報告があります。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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