高齢者の筋ジストロフィーの症状を教えてください。
高齢の方の症状は病型や進行度合いによって異なりますが、全身に様々な機能障害が見られることがあります。
筋ジストロフィーにはいくつもの病型があり、発症する年齢も様々です。
病気の進行度合いや個々の患者さんの状態によって症状は異なりますが、高齢の患者さんでは、一般的に以下のような症状や合併症が見られることがあります。
- 運動機能の低下:筋力低下がさらに進み、自力での移動や日常生活動作が困難になることがあります。
- 関節の拘縮と体の変形:筋力低下により関節を動かしにくくなり、関節が硬くなったり、背骨が曲がったりといった体の変形が生じやすくなります。
- 呼吸機能障害:肺の機能が低下し、呼吸が苦しくなったり、呼吸器感染症を起こしやすくなったりします。
- 心筋障害:心臓の機能が低下し、心不全や不整脈を起こすことがあります。不整脈は突然死の原因となることもあるため、注意が必要です。
- 嚥下障害:食べ物や唾液をうまく飲み込めなくなり、誤嚥(間違って気管に入ってしまうこと)のリスクが高まります。
- 目や耳の症状:白内障や難聴を起こしやすいことがあります。
- 神経系の合併症:知的障害やけいれんなどを伴うこともあります。
これらの症状は、患者さんの病型によって特に現れやすいものがありますが、必ずしも決まった順序で起こるわけではありません。
そのため、定期的に医療機関を受診し、早期に問題を発見して適切な治療やケアを受けることが重要です。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
筋ジストロフィー
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ