筋ジストロフィー患者の寿命はどのくらいですか？

筋ジストロフィーには種類がいくつかあり、その種類によって寿命や症状が異なります。

デュシェンヌ型

この病気の代表的な種類は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーです。3～5歳で気付かれることが多く、10歳以降には呼吸不全や心筋症といった心臓の病気を認めるようになります。個人差はありますが、最近では包括的な治療やケアにより30歳を超える寿命になってきています。

ベッカー型

ベッカー型とよばれる種類ではデュシェンヌ型と同じ遺伝子に原因がありますが、発症が比較的遅く、進行も遅いという特徴があります。症状の進行の個人差が大きく、20代で車いす生活となる場合もあれば、60代で初めて病気がわかることもあります。心臓の病気が原因で死亡する場合が多く、定期的な心臓の検診が重要です。

筋強直性

成人に最も頻度の高い種類である筋強直性の場合、平均寿命は55歳とされています。 顔面肩甲上腕型の進行は緩やかで、予後は良好です。

その他にもこの病気には福山型、肢帯型などさまざまな種類が存在し、それぞれの種類によって寿命の長さに違いがみられます。