筋ジストロフィーを放置するとどうなりますか?
この病気を放置すると、筋力低下や身体機能の障害が進行し、様々な合併症のリスクが高まります。
筋ジストロフィーには、現時点では根本的な治療薬はありません。
しかし、病気の進行を遅らせる、症状を和らげる、合併症を防ぐための専門的な治療やケアが非常に重要です。
もし、適切な治療やケアを放置してしまうと、次のようなことが起こるリスクが高まります。
筋力低下の進行
筋肉の機能がさらに低下し、立つ、歩く、腕を上げるなどの日常生活動作が困難になり、最終的には車椅子が必要になったり、寝たきりになったりする可能性があります。
身体の変形や拘縮
筋力低下により関節を動かさなくなることで、関節が硬くなる「拘縮」や、背骨の曲がりなどの体の変形が進んでしまいます。
呼吸機能の悪化
呼吸を支える筋肉が弱くなることで、呼吸不全が悪化し、肺炎などの感染症をおこしやすくなります。命に関わる危険な状態になることもあります。
心機能の悪化
心臓の筋肉にも影響が出ている場合、心不全や不整脈などの心臓の病気が進行し、突然死のリスクも高まります。
栄養状態の悪化
食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害が進行すると、十分な栄養が摂れなくなり、体重減少や体力低下につながります。
これらの合併症は、進行が緩やかな場合でも、症状がないからと過信せず、早期に発見し対処することが非常に重要です。
そのため、定期的に専門医療機関を受診し、適切な治療やケアを継続するようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
筋ジストロフィー
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです