エコーウイルスは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
エコーウイルスに特効薬はなく、治療は解熱薬や水分補給などの対症療法が中心で、多くは自然に回復します。
エコーウイルス感染症には専用の特効薬はなく、発熱や痛みなどを和らげる対症療法が中心です。
発熱や頭痛、喉の痛みに対しては、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛薬が使用されます。これらは症状をやわらげる薬であり、ウイルスそのものを退治する薬ではありません。アセトアミノフェンは過量に使用すると肝機能障害(肝臓への負担)を起こすことがあります。イブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃の痛みや胃炎のほか、脱水時には腎機能障害(腎臓への負担)のリスクがあります。
下痢や嘔吐(おうと)がある場合は、経口補水液(体に吸収されやすい水分)や点滴で脱水を防ぎます。エコーウイルスはウイルス感染症のため、抗菌薬(抗生物質)は通常効果がありません。
重症例では、無菌性髄膜炎(細菌が見つからない髄膜炎)、脳炎(脳の炎症)、心筋炎(心臓の筋肉の炎症)などに対する入院治療が必要です。呼吸状態が悪い場合には酸素投与や人工呼吸管理が行われることもあります。新生児や免疫不全(感染への抵抗力が低い状態)の人では、免疫グロブリン製剤(感染と戦う抗体を補う薬)が検討されることがありますが、効果を支持する根拠は限られています。副作用として発熱、頭痛、発疹、吐き気、アレルギー反応などがみられることがあります。
重症例では実験的にプレコナリルという抗ウイルス薬が報告されたことがありますが、日本では一般的な治療として使用されていません。
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(参考文献)
Srijan Singh, et al. Enteroviral Infections in Infants. . Newborn (Clarksville). 2022, 1, 297-305.
Paul Krogstad. Enteroviruses, Parechoviruses, and Saffold Viruses(In book: Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases). Elsevier. 2025
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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