エコーウイルスではどのような症状がありますか?
エコーウイルスは夏かぜ症状が多いですが、まれに髄膜炎や心筋炎など重い病気を起こします。
エコーウイルスに感染しても無症状のことが多く、症状が出ても軽い風邪症状で自然に治る場合がほとんどです。症状が現れる場合は、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、下痢、腹痛、発疹などがみられます。夏から秋に流行しやすく、「夏かぜ」の原因ウイルスのひとつとして知られています。
子どもでは、突然の高熱、食欲低下、不機嫌、嘔吐(おうと)がみられることがあります。また、口の中の水ぶくれや口内炎、手足口病に似た発疹を伴うこともあります。さらに、咳や声がれ、犬がほえるような咳を特徴とするクループ症候群(喉の炎症による呼吸障害)を起こすこともあります。
まれに重症化し、無菌性髄膜炎(細菌が見つからない髄膜炎)、脳炎(脳の炎症)、心筋炎(心臓の筋肉の炎症)などを発症することがあります。髄膜炎では強い頭痛、繰り返す嘔吐、まぶしさを感じる、首が硬くなるなどの症状がみられ、脳炎では意識障害(反応が悪い状態)が現れることがあります。
特に新生児では重症化しやすく、哺乳不良(ミルクを飲まない)、ぐったりする、肺炎(肺の感染症)、呼吸が苦しそうなどの症状がみられることがあります。敗血症(全身に強い炎症が起こる状態)、髄膜炎、脳炎、心筋炎を起こすこともあるため注意が必要です。
高熱が続く、呼吸が苦しい、強い頭痛や意識の異常がある、胸痛(胸の痛み)がある、水分が取れず脱水(体の水分不足)が疑われる場合は、早めに医療機関を受診してください。
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(参考文献)
Srijan Singh, et al. Enteroviral Infections in Infants. . Newborn (Clarksville). 2022, 1, 297-305.
Paul Krogstad. Enteroviruses, Parechoviruses, and Saffold Viruses(In book: Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases). Elsevier. 2025
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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