エコーウイルスの原因は何がありますか?

エコーウイルス感染症は、便や飛沫を介して人から人へ拡がります。

エコーウイルス感染症の原因は、エコーウイルスというエンテロウイルス(腸で増えやすいウイルス)の仲間への感染です。

エコーウイルスは主に人から人へ感染し、特に乳幼児や小児で多くみられます。感染は夏から秋に増える傾向があります。最も重要な感染経路は糞口感染(便に含まれるウイルスが口から体内に入る感染)で、手洗いが不十分な状態で便に触れた手や汚染された食品、水などを介して広がります。また、おもちゃやドアノブなどの共有物を介した接触感染も起こります。飛沫感染(くしゃみのしぶきによる感染)も起こると考えられていますが、糞口感染ほど主要な経路ではありません。

体内に入ったウイルスは、まず喉や腸で増殖します。多くの場合は軽い発熱風邪症状で自然に回復しますが、一部では血液を介して全身に広がり、無菌性髄膜炎(細菌が見つからない髄膜炎)、心筋炎(心臓の筋肉の炎症)などを起こすことがあります。特に新生児では、敗血症(全身に強い炎症が起こる状態)のような重い感染症を引き起こすことがあり注意が必要です。

予防には石けんによる丁寧な手洗いと、便やおむつの適切な処理が重要です。現在、一般的に使用できるエコーウイルス専用ワクチンはありません。

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(参考文献)

Srijan Singh, et al. Enteroviral Infections in Infants. . Newborn (Clarksville). 2022, 1, 297-305.
Paul Krogstad. Enteroviruses, Parechoviruses, and Saffold Viruses(In book: Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases). Elsevier. 2025

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宮城県立こども病院 小児科

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