エコーウイルスには初期症状はありますか?
発熱などの風邪症状が中心ですが、発疹や口内炎を伴うこともあります。子どもでは機嫌不良も目立ちます。
はい、エコーウイルス感染症には初期症状があります。発熱、喉の痛み、咳、鼻水、だるさなど、一般的な風邪に似た症状が中心です。ただし、感染しても症状が出ないことも少なくありません。
エコーウイルスは感染後、通常3~6日ほどの潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)を経て発症します。初期には発熱、倦怠感(体のだるさ)、頭痛などのほか、発疹(赤いブツブツ)、口の中の水ぶくれや口内炎、食欲低下、腹痛、下痢、吐き気などがみられることがあります。そのため、風邪や胃腸炎と区別が難しい場合もあります。
子どもでは、「なんとなく元気がない」「機嫌が悪い」「食べない」といった変化が最初のサインになることがあります。一方、新生児や乳児では症状がはっきりしないことが多く、哺乳不良(ミルクを飲まない)、ぐったりする、反応が弱いなどの症状だけで重い感染症が隠れていることがあります。重症例では肺炎(肺の感染症)を起こすこともあります。
多くは自然に回復しますが、まれに無菌性髄膜炎(細菌が見つからない髄膜炎)や脳炎(脳の炎症)に進展することがあります。強い頭痛、繰り返す嘔吐、首の硬さ、まぶしさを感じる、意識がぼんやりする、けいれん、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。特に新生児の哺乳不良やぐったりした様子は緊急受診が必要です。
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(参考文献)
Srijan Singh, et al. Enteroviral Infections in Infants. . Newborn (Clarksville). 2022, 1, 297-305.
Paul Krogstad. Enteroviruses, Parechoviruses, and Saffold Viruses(In book: Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric Infectious Diseases). Elsevier. 2025
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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