無痛性甲状腺炎の場合、どのように過ごしたらいいですか?

ホルモン値が変動するため、体調に合わせた生活が大切です。過度な運動を避け、十分な休息を心がけ、定期的な血液検査を受けましょう。

無痛性甲状腺炎と診断された場合、基本的には自然に治る病気ですので、過度に心配する必要はありません。しかし、病気の経過中に甲状腺ホルモンの量が大きく変動するため、そのときどきの体調に合わせて無理せず過ごすことが最も大切です。

①甲状腺中毒症期(ホルモン過剰期)

甲状腺ホルモンが過剰になり、体は興奮・活動モードになっています。動悸や手の震え、疲れやすさなどの症状が出やすいため、以下の点に注意しましょう。

  • 安静を心がける:心臓に負担がかかるため、ランニングなどの激しい運動は避け、仕事や家事も無理のない範囲で行い、十分な休息と睡眠をとることが大切です。
  • 刺激物を控える:コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、動悸を悪化させることがあるため、摂取を控えるのが望ましいです。

②甲状腺機能低下症期(ホルモン不足期)

今度は逆に体の代謝が低下し、心身の活動レベルが落ちます。強い倦怠感眠気、気力の低下を感じやすくなります。

  • 無理をしない:疲れを感じたら我慢せず、積極的に休息しましょう。
  • 体を温める:寒がりになるため、服装を工夫したり、温かい飲み物を摂ったりして体を冷やさないようにしましょう。

全期間を通して重要なことは、以下になります。

  • 食事:特別な食事制限はありませんが、バランスのよい食事を心がけましょう。ただし、甲状腺機能低下期に昆布などのヨウ素を大量に含む食品を毎日摂るのは、回復を妨げる可能性があるので避けましょう。
  • 定期的な通院:ホルモン値がどのように変化しているかを確認するために、医師の指示通りに必ず通院を続けてください。自己判断で通院をやめないことが重要です。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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