無痛性甲状腺炎が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

原因不明の動悸、体重減少、強い倦怠感などが続く場合です。特に産後の女性にこれらの症状が出た場合は、受診をおすすめします。

無痛性甲状腺炎は、甲状腺自体に痛みがないため気づきにくい病気ですが、以下のような症状が病院を受診する目安となります。これらの症状は、病気の時期によって異なります。

①甲状腺中毒症期(ホルモン過剰期)

甲状腺ホルモンが過剰になることで、体の新陳代謝が活発になりすぎます。以下のような症状が原因不明のまま数週間続く場合は、受診を検討してください。

  • 安静にしていても心臓がドキドキする(動悸
  • 暑がりになり、汗をたくさんかく
  • 食欲はあるのに体重が減っていく
  • 手の指が細かく震える
  • イライラして落ち着かない

②甲状腺機能低下症期(ホルモン不足期)

初期の症状が落ち着いたあとに、今度はホルモンが不足気味になります。

  • 理由もなく体がだるく、強い倦怠感が続く
  • むくみ(特に顔や手足)
  • 寒がりになる
  • 気力がわかない、気分が落ち込む

また、特に受診が推奨される方は下記になります。

  • 出産後1年以内の女性:上記のいずれかの症状がある場合、「産後甲状腺炎」の可能性が高いため、早めに受診しましょう。
  • 首の腫れ:鏡を見たときなどに、首の付け根(甲状腺のある場所)の腫れに気づいた場合。

これらの症状は他の病気でも起こりえますが、甲状腺ホルモンの異常が原因である可能性を調べるために、一度、内分泌内科・甲状腺内科を受診することが重要です。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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