染色体異常で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

病状の再評価と、療育・リハビリ・社会的支援などの非薬物療法を強化し、生活の質を重視して対応します。

薬を増やすだけでなく、症状の原因を再評価し、薬以外のサポートも検討することが大切です。

染色体異常で薬の効果が不十分な場合は、薬を増やすだけでなく、診断や全体の治療方針を再評価することが重要です。まず、その症状(けいれん、発達の遅れなど)が他の合併症(心疾患、甲状腺機能低下、難聴、睡眠障害など)によって悪化していないか確認します。そのうえで薬の種類や量が適切かを専門医と見直します。

同時に、薬以外の支援を強化することが非常に重要で、理学療法(体の動きのリハビリ)、作業療法(生活動作の練習)、言語療法(言葉の支援)、療育(発達支援)を組み合わせます。例えばダウン症候群ではこれらの支援が中心となります。また、心臓や消化管の異常には手術などの治療が必要になることもあります。さらに、生活の質(QOL=生活のしやすさ)を重視した目標設定や、家族支援・環境調整も大切です。

現時点で、染色体そのものを治す治療は研究段階にとどまっており、標準治療ではありません。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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