赤血球凝集反応とはなんですか?また、原理はどうなっていますか?
赤血球の膜表面に結合する抗原を調べる検査です。輸血で必要な適合試験などで行われています。
赤血球凝集反応とは、赤血球の膜表面にあるたんぱく質などに結合する性質(赤血球凝集素)を利用する検査の総称です。
血液型や血液製剤の適合試験も、赤血球の幕表面にある抗原に結合する抗体を評価しており、これらも赤血球凝集反応に含まれます。
寒冷凝集素症では、赤血球に対する寒冷凝集素という抗体の有無を調べる際に、寒冷凝集反応にて判断しますが、これも赤血球凝集反応のひとつです。
また、AIHAの診断では直接クームス試験という、赤血球膜表面に結合している抗体の検査を行いますが、これも赤血球凝集反応です。
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最終更新日:
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
自己免疫性溶血性貧血の診断基準と診療の参照ガイド改訂版作成のためのワーキンググループ.“自己免疫性溶血性貧血診療の参照ガイド令和 4 年度改訂版 ”.特発性造血障害に関する調査研究班.http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2022/Autoimmune_hemolytic_anemia.pdf,(参照 2024-06-18).
バイオ・ラッド ラボラトリーズ.“添付文書 バイオ・ラッド セラクローン 抗c(small)”.医薬品医療機器情報提供ホームページ.https://www.info.pmda.go.jp/tgo/pack/30400EZX00092000_A_01_01/,(参照 2024-06-18).
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