未熟児無呼吸発作のセルフチェックはできますか？

未熟児無呼吸発作のセルフチェックは非常に難しく、基本的にできませんが、受診の目安になるいくつかのサインがあります。

未熟児無呼吸発作とは、早産児が一時的に呼吸を止めてしまう状態で、脳の呼吸調整機能（呼吸中枢）が未熟なために起こります。発作は突然生じ、呼吸が浅くなる、胸の動きが弱い、顔色が少し悪いといった変化はごくわずかで、大人が見ても判断が難しいことがあります。

また、眠りが深いときや授乳後に呼吸が不安定になりやすく、短時間の観察では異常を見逃してしまう可能性があります。さらに、無呼吸発作は心拍数の低下（徐脈：脈が遅くなる）や酸素不足を伴うことがあり、見た目だけでは判断できません。「無呼吸のように見える」症状が、実は感染症、低血糖、貧血、低体温、胃食道逆流など別の病気によることもあります。これらは血液検査や診察が必要です。これらの理由により、家庭で「セルフチェックのみで確実に判断する」ことはできません。

ただし、家庭で気づける“参考になるサイン”はあります。

• 呼吸が弱く見える、胸の動きが不規則
• 口の周りが白っぽい、顔色が悪い
• ぐったりする、反応が弱い

これらがあれば、早めの医療機関受診が必要です。

早産児は状態が急に悪化することがあるため、無呼吸発作の疑いがある場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることが最も安全です。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、未熟児無呼吸発作かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。