未熟児無呼吸発作には初期症状はありますか?
明確な前兆は少ないものの、呼吸の浅さ・動きの弱さ・軽い顔色変化が前ぶれになることがあります。
未熟児無呼吸発作では、呼吸が浅く胸の動きが弱くなる・顔色が悪くなるといった微細な初期症状が見られることがあります。
未熟児無呼吸発作は、早産児にみられる「一時的な呼吸停止」であり、心拍数の低下(徐脈)や酸素レベルの低下(低酸素血症)を伴うことがあります。赤ちゃんの呼吸のリズムを作る脳の働き(呼吸中枢)がまだ未熟で、スイッチが一瞬切れるように止まってしまうため、明確な前兆がないまま突然起こることが少なくありません。
それでも、発作に先立って注意すると見える“微細な初期変化”があります。まず多いのは呼吸の浅さです。胸やお腹の上下がいつもより小さく、弱々しくなることがあります。また、胸の動きのリズムが不規則になることも前ぶれとして見られます。時には、より長い呼吸停止の前に、短い呼吸停止(15秒未満)が起こることがあります。
顔色の変化も重要です。はっきり青紫になる前に、口の周りがわずかに白っぽい・赤みが減るといった微妙な色の変化が起こることがあります。これは、酸素がやや不足し始めているサインです。
さらに、赤ちゃんの筋緊張が一瞬ゆるむ(体に力が入らなくなる)ことがあります。眠っているときに特に起こりやすく、「なんとなくぐったりして見える」という変化が前兆になることもあります。
これらは非常に軽微な症状のため、NICUでは心拍数・呼吸数・酸素濃度のモニターをつけ、わずかな変化を機械的に検知して早期に対応できるようになっています。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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