未熟児無呼吸発作の原因は何がありますか?
原因として、脳の未熟性(中枢性)、気道閉塞(閉塞性)、およびこれらの組み合わさった場合があります。
未熟児無呼吸発作の原因は、主に脳の未熟性と気道の閉塞です。
未熟児無呼吸発作は、早産児の呼吸が一時的に止まる状態です。まず最も多いのは中枢性無呼吸で、呼吸中枢(脳の呼吸を司る部分)の未熟性によるものです。早産児では脳の呼吸リズムを作る機能が未完成で、「吸って吐く」という自動運動のスイッチが一瞬切れるように停止することがあります。特に妊娠34週未満で生まれた赤ちゃんに多くみられます。
次に多いのが閉塞性無呼吸(気道がふさがるタイプ)です。早産児は首やあごの筋力が弱く、眠っていると舌が喉の奥に落ち込みやすい、胸郭(胸の骨格)が柔らかく空気の流れが不安定、首の屈曲や栄養チューブの配置などの理由で、空気の通り道が一時的に狭くなることがあります。特に睡眠中や授乳中にリスクが高まります。
多くの赤ちゃんは、中枢性と閉塞性が組み合わさった混合型無呼吸です。
一方で、「別の病気が原因で呼吸が止まる」場合もあります。代表的なものは以下の通りです。
- 感染症:全身状態が急に悪化し、呼吸の力が落ちる
- 貧血:酸素を運ぶ血液が不足し、呼吸が不安定になる
- 低血糖:脳のエネルギー不足で呼吸調節が乱れる
- 低体温:体温が下がると呼吸のスイッチが入りにくくなる
- 脳出血や代謝異常:まれだが、脳や体の異常が呼吸停止を招くことがある
要因はNICUでのモニターや血液検査で慎重に評価され、原因に応じた治療が行われます。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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