未熟児無呼吸発作の治療でカフェインを使いますか?
世界的に使われています。カフェインは未熟児無呼吸発作の第一選択薬で、安全性と効果が確立しています。
未熟児無呼吸発作の治療では、カフェインが世界的に第一選択薬として使用されています。
未熟児無呼吸発作は、早産児の脳の呼吸調整機能(呼吸中枢)が未熟で、呼吸が一時的に止まってしまう状態です。この発作を減らし、赤ちゃんの呼吸を安定させるために最も効果が確立している薬がカフェインです。
カフェインは、大人が飲むコーヒーと同じ成分ですが、医療用に安全に調整された「カフェインクエン酸塩」という形で投与します。カフェインは脳の呼吸中枢を刺激し、呼吸のリズムを整える働きがあります。また、気道の筋肉にも軽い刺激を与えて、空気が通りやすい状態を保つ効果もあります。
治療は通常、初回にやや多め(負荷量)を投与し、その後少量(維持量)を毎日続ける、という方法で行われます。投与はNICUで慎重に管理され、必要に応じて血中濃度を測定します。発作が消えてくる妊娠34〜36週相当まで薬を続け、発作が見られなくなった時点で中止します。
カフェインは、発作を減らすだけでなく、酸素レベルを改善し、人工呼吸器の使用期間を短くする、慢性肺疾患のリスクを減らす、長期的な神経発達を改善するなど、さらなる効果も研究で示されています。高リスク早産児の無呼吸を予防するために使用されることもあります。
副作用が少なく、安全性が高い点も大きな利点です。主な副作用として、心拍数がやや速くなる、眠りが浅くなる、興奮気味に見える、授乳後に吐きやすいなどがありますが、多くは一過性で重篤ではありません。
未熟児無呼吸発作について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
未熟児無呼吸発作
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
