未熟児無呼吸発作の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
呼吸の観察・体位(姿勢)調整・体温管理・感染予防を重視し、変化があれば早めに受診しましょう。
未熟児無呼吸発作がある赤ちゃんの日常生活では、呼吸の観察・体位(姿勢)調整・体温管理・感染予防が重要です。
未熟児無呼吸発作は、早産児の呼吸調節の未熟さが原因で一時的に呼吸が止まる状態です。退院後は病院ほどの厳密な管理は難しいものの、いくつかのポイントを意識することで安全性が高まります。
体位と安全な睡眠
病院ではうつ伏せの姿勢で無呼吸発作を減らすことができますが、乳幼児突然死症候群 (SIDS) を防ぐために、自宅では赤ちゃんを仰向けに寝かせてください。また、首が極端に曲がると気道(空気の通り道)が狭くなるため、頭の向きを適度に整えてあげましょう。
体温管理
早産児は体温調節が未熟で、低体温になると無呼吸が増えることがあります。室温は適度に保ち、手足が冷たすぎないかを時々チェックします。
呼吸の観察
特に授乳中や睡眠中に注意が必要です。授乳後はすぐに深い角度で寝かせず、少し抱っこで様子を見るのが安心です。
顔色の悪さ・呼吸の弱さ・いつもよりぐったりしているといった変化に気づいたら、迷わず小児科や新生児科に相談してください。
感染症の予防
風邪やRSウイルスなどの呼吸器感染は、早産児の無呼吸を悪化させます。大人の手洗い、人混みを避ける、予防接種を受けるなど、基本的な対策が有効です。
日常生活での工夫は大切ですが、「家庭だけで判断して対応する」のではなく、医療者との連携が安心につながります。発作時の対応や病院受診の目安などを確認しておくとよいでしょう。
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(参考文献)
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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