未熟児無呼吸発作を放置するとどうなりますか?
放置すると低酸素や心拍低下を繰り返し危険なため、必ず専門医により管理が必要です。
未熟児無呼吸発作を放置すると、低酸素や心拍低下による危険な状態を繰り返し、重症化すると脳や心臓に影響が及ぶ可能性があります。
未熟児無呼吸発作は、早産児に特有の「呼吸が一時的に止まる」状態で、脳の呼吸調整機能(呼吸中枢)が未熟なために起こります。普段は自然に回復する発作でも、放置することは極めて危険であり、必ず医療的な評価と治療が必要です。
無呼吸が20秒以上続く、または短くても頻回に起きると、体が十分な酸素を得られず、全身の臓器に負担がかかります。特に影響を受けやすいのは、脳と心臓です。
短期的な影響は、低酸素血症(血液中の酸素が不足する状態)、徐脈(心拍数の低下)、呼吸不全などで、重症の場合は命に関わります。長期的な影響には、神経発達障害や、未熟児網膜症のリスク増加が挙げられます。
また、無呼吸発作には感染症、低血糖、貧血、低体温、脳出血など、治療が必要な病気が隠れていることがあります。放置すると、これらの疾患が悪化し、赤ちゃんの命に関わることがあります。
さらに、閉塞性無呼吸(気道が塞がるタイプ)の場合、うつ伏せ姿勢や誤った姿勢で眠らせると、窒息のリスクが高まることも見逃せません。
NICUでは、カフェイン治療、体位調整、呼吸補助(CPAP)などで安全に管理されますが、家庭での放置は危険で、突然の悪化に気づけない可能性があります。未熟児無呼吸発作は「成長すると自然に治る」ことが多いものの、安全に治るためには適切な医療管理が必須です。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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