未熟児無呼吸発作の場合、主にどのような治療をしますか?
主な治療は、姿勢の調整、呼吸を促す刺激、カフェイン治療、CPAPなどの呼吸補助、原因疾患の治療です。
未熟児無呼吸発作の治療は、体位調整や刺激、カフェイン治療、呼吸補助、原因疾患の治療が中心です。
未熟児無呼吸発作は、呼吸のリズムをつくる脳の働き(呼吸中枢)が未熟で起こることが多く、多くは成長とともに改善します。治療は「発作を減らし、安全に成長させること」を目的に行われます。
最も基本的なのは、姿勢調整や軽い刺激です。赤ちゃんの首や顎が曲がると空気の通り道(気道)が狭くなるため、首の角度を整え、必要に応じて背中を軽くトントンしたり、足を触って呼吸を促します。
次に重要なのがカフェイン治療です。カフェインは脳の呼吸中枢を刺激して呼吸のリズムを整える作用があり、無呼吸発作の頻度と重症度を軽減するのに役立ちます。その有効性、安全性、投与の容易さから、世界中で標準治療として使われています。
呼吸が弱い場合には、CPAP(鼻から一定の圧をかけて気道を開く装置)を使用します。これにより気道の閉塞を防ぎ、肺がしぼみにくくなり、呼吸が安定します。より重症の場合は、さらに高度な呼吸のサポートをすることもありますが、早産児の多くはCPAPで十分です。
無呼吸の背景に感染症、低血糖、貧血、低体温など別の病気がある場合は、その治療が必須です。これらが改善すると無呼吸発作も減ることが多いため、NICUでは血液検査や体温管理を同時に行います。
治療により無呼吸の頻度は徐々に減り、脳や肺が成熟するにつれて、多くの赤ちゃんは数週間~数ヶ月で発作が自然に消えていきます。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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