「未熟児無呼吸発作」とはどのような病気ですか?
未熟児が一時的に呼吸を止める状態です。多くは脳の未成熟が原因であり、成長とともに改善します。
未熟児無呼吸発作は、早産児によく見られる、一時的に呼吸が止まる状態です。多くは脳の未成熟が原因で、成長とともに改善することがほとんどです。
未熟児無呼吸発作とは、早産児が20秒以上呼吸を止める、または短時間でも心拍が低下したり、体内の酸素濃度が低下したり、チアノーゼを伴う(皮膚や唇が青紫色になる)発作を指します。原因の多くは呼吸を調整する脳の部分(呼吸中枢)が未成熟なことです。早産児、特に妊娠34週未満で生まれた児や、出生体重が低い早産児によく見られます。
呼吸が止まる理由は、大きく3つに分けられます。
- 中枢性:呼吸の指令がうまく出せない
- 閉塞性:気道が一時的につぶれる
- 混合型:上の2つが合わさったもの(最多)
診断は、NICUで呼吸・心拍・酸素濃度を連続的に観察して行います。また、感染症や貧血、低体温、低血糖など、ほかの病気や要因が隠れている場合もあるため、血液検査や画像検査で原因を調べます。
治療は、原因に応じて体温管理、姿勢調整、気道を保つための軽い刺激、カフェイン治療(呼吸中枢を覚醒させる薬)などを行います。重症例ではCPAP(持続的気道陽圧)という呼吸補助を用いることもあります。
未熟児無呼吸症はNICUで監視・管理される最も一般的な症状の ひとつです。多くの赤ちゃんは週数が進むにつれて神経系および呼吸器系が成熟し、生後数週間〜数ヶ月で自然に治ります。呼吸発作があったことが将来の発達に悪影響を及ぼすことは一般に多くありません。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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