未熟児無呼吸発作で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬が効かない場合は体位調整の見直しや呼吸補助やその他の原因検索など、総合的に治療します。
未熟児無呼吸発作で薬が効かない場合は、呼吸補助、原因となる病気の治療、体温・体位調整の見直しを行います。薬だけで対処するのではなく、総合的な評価が必要です。
未熟児無呼吸発作は、脳の呼吸調整機能(呼吸中枢)が未熟なために起こる状態で、標準治療はカフェインです。しかし、すべての赤ちゃんで完全に無呼吸が消えるわけではなく、「薬が効きにくい」ように見える場合があります。その際は、単に薬を増やすのではなく、他の原因がないかを丁寧に評価し、追加の治療を行うことが重要です。
まず行われるのが呼吸補助です。これらは「脳からの呼吸の指令が弱い」「気道が狭くて空気が通りにくい」などの状況を補います。鼻から弱い圧力の空気を送り、気道がつぶれないようにするCPAP(持続的気道陽圧)や、よりしっかりした呼吸サポートとしてNIPPV(非侵襲的陽圧換気)などが使われます。まれに人工呼吸器が必要になることもあります。
次に重要なのは、別の病気が隠れていないかを確認することです。具体的には、感染症、貧血、低血糖、低体温、脳室内出血などです。これらを検査で評価し、治療すると無呼吸が改善することがあります。
姿勢の見直しも大切です。首の角度が悪いと気道がふさがれて「閉塞性無呼吸」が増えるため、うつ伏せの姿勢や、頭と首を適切な位置に保つなど、細かな調整が行われます。
成長とともに脳や肺が成熟すると、無呼吸は自然に減っていきます。薬が効かなくても、総合的なケアを続けることで、ほとんどの赤ちゃんが改善します。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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