未熟児無呼吸発作はいつまで続きますか?

修正34〜36週頃に改善するのが一般的です。超早産児であっても生後数ヶ月以内には通常消失します。

未熟児無呼吸発作は、多くの場合、妊娠34~36週相当(修正週数)に達する頃には自然に改善します。

未熟児無呼吸発作は、早産児の脳の呼吸調整機能(呼吸中枢)が未熟で起こるため、基本的には赤ちゃんの成長とともに自然に改善する病態です。どれくらい続くかは、生まれた週数や体の発達によって大きく変わります。

最も一般的なのは、妊娠34〜36週相当で無呼吸がほぼ消失するケースです。修正週数とは「本来の出産予定日を基準に赤ちゃんの成長をみる方法」で、早産児の発達を評価するときによく使われます。

少し早く生まれた(32〜34週台)赤ちゃんは、比較的早い段階で改善することが多く、NICU退院前には無呼吸が消えていることが一般的です。

一方、28週未満の超早産児では、無呼吸がより長く、場合によっては修正43週頃まで続く場合があります。それでも多くは修正36〜40週頃には改善し、長期的に無呼吸が続く例はまれです。

治療としてはカフェインやCPAP(鼻から空気を送って気道を開く補助)を併用し、無呼吸がほぼ起きなくなってから数日間「無呼吸なし」を確認して退院するのが一般的です。

なお、「無呼吸のように見える症状」が退院後に起こる場合は、感染症や胃食道逆流、低体温など別の要因である可能性もあるため、自己判断せず受診することが大切です。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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