未熟児無呼吸発作のガイドラインはありますか?
未熟児無呼吸発作のガイドラインはあります。
未熟児無呼吸発作には、いくつかのガイドラインが存在します。
未熟児無呼吸発作には、施設や専門家グループによってエビデンスに基づき作成された、診断、管理に関する臨床ガイドライン(診療指針)として用いられているものが複数存在します。発作の定義、治療基準、退院要件などについて規定しており、未熟児無呼吸発作のケアを標準化して安全性を最大限に高めつつ、不必要な入院治療を最小限に抑えるのに役立っています。
ガイドラインに共通する要素として、以下のような内容が挙げられます。
- 定義:呼吸停止20秒以上、または短い呼吸停止でも徐脈(心拍低下)・酸素飽和度低下・チアノーゼ(皮膚の青紫)がある場合。
- 初期評価:観察と心肺モニターを用いて、発作を特定し追跡する。未熟児無呼吸発作と診断する前に、他の原因(敗血症、貧血、低血糖、電解質異常、中枢神経系病変、気道閉塞)を除外する。
- 治療の優先順位:
- ①非薬物療法(体位調整、体温調節、基礎疾患の治療)
- ②第一選択薬としてカフェインを使用
- ③症状が持続または重篤な場合に、非侵襲的呼吸サポート(CPAP や NIPPV など)を併用
- 治療中止:数日間重大な事象が認められない場合に、修正33~36週頃にカフェインを中止し、退院前一定期間の観察を行う。
これらのガイドラインは多くの研究に基づいていますが、すべての症例がこの通りに管理されるわけではなく、施設・地域・個々の赤ちゃんの状態によって適用は調整されます。
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(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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