全身性強皮症の皮膚症状について教えてください。
皮膚の血流悪化や硬化、色素の変化など、さまざまな皮膚症状がみられることがあります。
全身性強皮症では、レイノー現象や皮膚硬化をはじめ、さまざまな皮膚症状がみられます。
レイノー現象と初発症状
全身性強皮症の皮膚症状の中で、最も早い時期から現れやすいのが「レイノー現象」です。難病情報センターの解説(全身性強皮症・指定難病51、令和7年11月更新)では、レイノー現象について「冷たいものに触れると手指が蒼白~紫色になる症状で、冬に多くみられ、初発症状として最も多い」と説明されています。手指の血管が一時的に強く収縮することで血の流れが悪くなり、指先の色が白っぽく、あるいは紫色に変わって見える状態で、他の皮膚症状よりも先に気づかれることが少なくありません。冬など気温の低い時期に手指の色の変化を繰り返す場合は、皮膚症状の始まりを示すサインのひとつとして意識しておくとよいでしょう。
皮膚硬化の広がり方とタイプ
レイノー現象に続いて現れやすいのが皮膚の硬化です。同資料では「手指の腫れぼったい感じからはじまり」、その後「手背、前腕、上腕、体幹と体の中心部分に皮膚硬化が進む」場合があるとされています。ただし、皮膚硬化がどこまで広がるかには個人差があり、進行しやすい「びまん皮膚硬化型」と、「体幹の硬化は一部の特殊な例を除いて起きません」とされる「限局皮膚硬化型」の2つのタイプに分けられています。自分の皮膚硬化がどちらのタイプに近いかを知ることは、今後の皮膚症状の広がり方を考えるうえでの目安になります。
その他の皮膚症状(色・質感の変化)
皮膚硬化やレイノー現象以外にも、さまざまな皮膚症状がみられることがあります。難病情報センターの資料では、次のような皮膚症状が挙げられています。
- 爪のまわりの皮膚にできる小さな出血点
- 指先にできる少しへこんだ傷痕
- 指先や関節の背面にできる潰瘍
- 毛細血管の拡張
- 皮膚への石灰沈着
さらに「皮膚の色が黒くなったり、逆に黒くなった皮膚の一部が白くなったりする色素異常」も報告されています。これらは皮膚の血流や組織の状態を映すサインと考えられており、手指や皮膚の見た目の変化に気づいたときは、皮膚硬化の広がりとあわせて確認しておくとよいでしょう。
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(参考文献)
難病情報センター「全身性強皮症(指定難病51)」(令和7年11月更新)https://www.nanbyou.or.jp/entry/4026.(参照 2026-09-07).
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編集・監修基準について
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虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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