全身性強皮症で関節痛が起こることはありますか?
全身性強皮症では、手指や手首を中心に関節痛がみられることがあります。
全身性強皮症では、皮膚の症状だけでなく関節に症状が現れることもあります。
関節痛が起こりやすい部位
全身性強皮症では、皮膚の症状だけでなく関節の症状がみられることがあります。難病情報センターの解説でも、症状のひとつとして手指の曲げ伸ばしがしにくくなること(屈曲拘縮)や関節痛、筋肉の炎症(筋炎)が挙げられています(難病情報センター「全身性強皮症(指定難病51)」)。
- 関節の症状は指、手首、足首を中心にみられやすいとされています
- 関節痛やこわばり、腱(腱鞘)まわりの症状として現れることがあります
- 病気が始まった段階の症状として気づかれることもあります
(Malesci D, et al. Reumatismo. 2005;57(4):232-7)
指や手首、足首といった、体を動かすうえで大きな役割を持つ関節に症状が現れやすい点は、全身性強皮症の特徴のひとつといえます。皮膚の硬化がまだあまり目立たない段階でも、関節のこわばりや痛みが先に気づかれることがあるとされています。
関節症状の多彩さと生活への影響
全身性強皮症でみられる関節の症状は、関節痛や関節の炎症(関節炎)から、関節が硬くなって動かしにくくなること(拘縮)、腱まわりの症状まで幅広く現れます。こうした関節の症状は日常生活の動作や生活の質に影響することが報告されており、全身性強皮症のなかでも比較的よくみられる症状のひとつとされています(Avouac J, et al. Rheumatology (Oxford). 2012;51(8):1347-56)。
- 関節痛や関節炎
- 関節の拘(動かしにくさ)
- 腱まわりの症状
こうした症状は、指を使った細かい作業や、手首・足首を使う動作のしづらさにつながることがあります。関節痛と皮膚の症状は必ずしも同じ時期に現れるとは限らず、それぞれの経過を別々に確認していくことが大切です。手指や手首、足首のこわばりや痛みが続く場合、皮膚の変化がまだ目立たない時期であっても、関節の状態を含めて医療機関への相談をご検討ください。
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(参考文献)
難病情報センター「全身性強皮症(指定難病51)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/4027.(参照 2026-09-07).
Malesci D, et al. Reumatismo. 2005.[The arthropathy of systemic sclerosis];57(4):232-7.
Avouac J, et al. Articular involvement in systemic sclerosis.Rheumatology (Oxford). 2012;51(8):1347-56.
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虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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