2型糖尿病の治療に運動は必要ですか?

非常に重要です。血糖値を下げるだけでなく、インスリンが効きやすい体質を作るために強く推奨されます。

2型糖尿病の治療において、運動は食事療法と並ぶ治療の基本であり、非常に重要です。運動には大きく分けて2つの医学的な効果(メリット)があります。

1つ目は「即効性のある血糖降下作用(急性効果)」です。筋肉を動かすと、インスリンの働きに頼らずとも血液中のブドウ糖が筋肉に直接取り込まれて消費されるため、運動の直後から血糖値が下がります。

2つ目は「インスリン抵抗性の改善(慢性効果)」です。運動を継続して筋肉量や筋肉の質(ミトコンドリア機能など)が改善すると、インスリンが効きやすい体へと根本的に変化し、長期的なHbA1cの低下につながります。

このように、運動には「お薬だけでは得られない根本的な体質改善の効果」があります。基本的には「息が弾む程度の有酸素運動(早歩きなど)」と、スクワットなどの「筋力トレーニング(レジスタンス運動)」を組み合わせることが推奨されます。ただし、糖尿病の合併症(網膜症など)が進行している場合は、運動が逆効果になることもあるため、必ず主治医に「自分にとって安全な運動の強さ」を確認してから開始してください。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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