重症喘息の場合、主にどのような治療をしますか?
吸入薬や内服薬の増量、生物学的製剤の使用など、通常の喘息よりも薬物治療を強化します。
気管支喘息では吸入ステロイド薬を中心とした予防治療を行い、発作が起こった場合には即効性のある気管支拡張薬を吸入し、症状に応じて全身性ステロイド薬(内服や注射のステロイド薬)を投与します。
発作がたびたび起こる場合には、予防治療の強化として吸入ステロイド薬の量を増やしたり、抗アレルギー薬などの内服薬を併用し、できる限り発作がなく安定した状態を目指します。
それでも発作が多く気管支拡張薬や全身性ステロイド薬を頻繁に使用するような場合は、重症喘息に当てはまると言え、予防治療として生物学的製剤(抗体製剤)の使用を検討します。
生物学的製剤の効果は高いですが、他の薬と違って費用が高いことや定期的な注射が必要となることが特徴です。
また、重症化の要因への対応として、肥満がある場合に減量したり、アレルゲンを回避するように環境を調整したりすることも重要です。
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最終更新日:
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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