重症喘息の吸入ステロイドとはなんですか?
吸入ステロイドは、気道の炎症を抑える薬剤です。
重症喘息の治療に使われる吸入ステロイド(ICS:Inhaled Corticosteroids)は、気道の炎症を抑える薬剤です。
炎症によって過敏になった気道を鎮静化し、喘息症状のコントロールと発作の予防に効果があります。
ICSは喘息治療の基本薬として広く使用され、フルチカゾン、ブデソニド、ベクロメタゾンなどが代表的な薬剤です。
吸入ステロイドのメリットは、薬剤が直接気道に届くため全身への副作用が少ないことです。
しかし、高用量や長期使用では、副作用が生じることがあります。具体的には、口腔カンジダ症(白い斑点ができる口腔感染症)、声のかすれ、喉の違和感などが挙げられます。
これらのリスクを軽減するため、吸入後は必ずうがいをすることが推奨されます。
非常にまれですが、高用量使用によって骨密度低下や副腎抑制など全身的な影響が出ることもあります。
正しい使用方法を守り、医師の指示に従うことで効果的な治療が可能です。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
重症喘息
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ