重症喘息の吸入ステロイドとはなんですか?

吸入ステロイドは、気道の炎症を抑える薬剤です。

解説

重症喘息の治療に使われる吸入ステロイド(ICS:Inhaled Corticosteroids)は、気道の炎症を抑える薬剤です。

炎症によって過敏になった気道を鎮静化し、喘息症状のコントロールと発作の予防に効果があります。

ICSは喘息治療の基本薬として広く使用され、フルチカゾン、ブデソニド、ベクロメタゾンなどが代表的な薬剤です。

吸入ステロイドのメリットは、薬剤が直接気道に届くため全身への副作用が少ないことです。

しかし、高用量や長期使用では、副作用が生じることがあります。具体的には、口腔カンジダ症(白い斑点ができる口腔感染症)、声のかすれ喉の違和感などが挙げられます。

これらのリスクを軽減するため、吸入後は必ずうがいをすることが推奨されます。

非常にまれですが、高用量使用によって骨密度低下や副腎抑制など全身的な影響が出ることもあります。

正しい使用方法を守り、医師の指示に従うことで効果的な治療が可能です。

公開日

最終更新日

京都大学医学部附属病院 呼吸器内科

山形 昂 監修

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重症喘息

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関連するQ&A

「重症喘息」とはどのような病気ですか?

喘息症状を抑えるために高用量のステロイドなど、複数の薬が必要な難治性の喘息のことです。

重症喘息の原因は何がありますか?

喘息が重症化する要因としては、高齢、肥満、非アトピー型であることなどがあります。

重症喘息ではどのような症状がありますか?

気道が狭くなることにより、咳や痰が出たり、息苦しくなったりします。

重症喘息には初期症状はありますか?

咳や痰が出たり、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなったりする気管支喘息の症状が出ます。

重症喘息の場合、主にどのような治療をしますか?

吸入薬や内服薬の増量、生物学的製剤の使用など、通常の喘息よりも薬物治療を強化します。

重症喘息が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

呼吸器内科やアレルギー科、近くにない場合は内科を受診してください。

重症喘息が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

咳・痰、喘鳴、息苦しさなど気管支喘息が疑われる症状がある場合は、なるべく早く受診してください。

重症喘息のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

重症喘息は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

予防治療薬には吸入ステロイド薬、発作治療薬には吸入β2刺激薬を主に使用します。

重症喘息で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

専門科での診察を受けてください。発作で薬が効かず息苦しさが続く場合には救急外来を受診してください。

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