レジオネラ肺炎ではどのような症状がありますか?
レジオネラ肺炎は発熱を伴い、様々な症状が出現する可能性があります。
レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌という細菌によって引き起こされる肺炎で、通常の肺炎とは異なる特徴的な症状が現れることがあります。症状は軽症から重症まで様々ですが、早期に適切な治療を行わないと重症化するリスクがあります。主な症状は以下の通りです。
1.初期症状(風邪やインフルエンザに似た症状)
感染してから2日~10日の潜伏期間の後に、以下のような全身症状が現れます。
この段階では、風邪やインフルエンザとの区別がつきにくいのが特徴です。
2.呼吸器の症状
全身症状に続いて、以下のような呼吸器の症状が現れ、徐々に悪化する傾向があります。
- 咳:初めは痰の絡まない乾いた咳(乾性咳嗽)が出ますが、次第に痰が絡む湿った咳(湿性咳嗽)に変化していきます。血が混じった痰(血痰)が出ることもあります。
- 胸の痛み
- 呼吸困難:息切れや息苦しさを感じるようになり、重症化すると呼吸不全に陥ることもあります。
3.特徴的な症状(呼吸器以外)
レジオネラ肺炎は、他の肺炎と比べて以下の呼吸器以外の症状(肺外症状)を伴いやすいのが大きな特徴です。これらの症状が見られる場合は、特にレジオネラ肺炎が疑われます。
【消化器の症状】
【中枢神経系の症状】
- 意識障害:意識がもうろうとする、ぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍くなります。
- 頭痛
- 手足の震え(振戦)
- ろれつが回らない(構音障害)
- 歩行障害
レジオネラ肺炎は、「高熱」「呼吸器症状」に加えて、「消化器症状」や「神経症状」を伴うのが特徴です。風邪だと思っていても、高熱が続き、息苦しさや下痢、意識がはっきりしないなどの症状が見られた場合は、自己判断せずに速やかに内科または呼吸器内科、救急外来を受診してください。その際、温泉や循環式浴槽、加湿器などの利用歴があれば、医師に伝えることが早期の正確な診断につながります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
レジオネラ肺炎
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです