妊娠糖尿病の場合、食べてはいけないものはありますか？

妊娠糖尿病の場合、「絶対に食べてはいけない」と完全に禁止される食品は基本的にはありません。赤ちゃんの発育に必要な栄養素をバランスよく摂ることが大切だからです。しかし、血糖値を適切にコントロールするために、「避けるべき食品」や「量を控えるべき食品」は明確にあります。

特に注意が必要なのは、摂取すると血糖値が急激に上昇しやすい食品です。

単純糖質を多く含むもの

• 砂糖入りの飲み物：ジュース、スポーツドリンク、加糖のコーヒーや紅茶など。これらは吸収が速く、血糖値を一気に上げてしまうため、基本的には避けるべきです。飲み物は水やお茶にしましょう。
• お菓子類：ケーキ、クッキー、菓子パン、チョコレートなど、砂糖を多く使ったものは控えましょう。

精製された炭水化物

• 白米、白いパン、うどんなど：これらも血糖値を上げやすいため、食べる量を調整したり、後述する食物繊維が豊富な食品と一緒に食べたりする工夫が必要です。

代わりに、血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」を積極的に選ぶことが推奨されます。具体的には、玄米や雑穀米、全粒粉パン、そば、野菜、きのこ、海藻類などです。

食事療法は、自己判断で行うのではなく、必ず医師や管理栄養士の指導のもと、一人ひとりの体格や活動量に合わせた適切なカロリーと栄養バランスで行うことが重要です。