妊娠糖尿病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

主にインスリン注射で治療します。赤ちゃんへの影響が少なく安全ですが、低血糖や体重増加などの副作用に注意が必要です。

妊娠糖尿病の治療では、薬物療法が必要になった場合、主にインスリン注射が用いられます。

妊娠糖尿病の治療は、まず食事療法と運動療法から開始しますが、それらを2週間程度行っても血糖値が目標範囲内に収まらない場合に、薬物療法としてインスリン治療が追加されます。

インスリンが第一選択薬として使われる最大の理由は、赤ちゃんへの安全性です。インスリンは分子が大きいため胎盤を通過せず、お腹の赤ちゃんに直接影響を及ぼすことがありません。そのため、妊娠中でも安全に使用できると確立されています。

一方で、血糖値を下げる飲み薬(経口血糖降下薬)は、胎盤を通過して赤ちゃんに影響を与える可能性が完全には否定できないため、日本では原則として使用されません。

インスリン治療の副作用として、最も注意が必要なのは低血糖です。インスリンの量が多すぎたり、食事の時間がずれたり、運動量が多かったりすると、血糖値が下がりすぎて冷や汗動悸、手の震えなどの症状が出ることがあります。

その他、インスリンの作用で体重が増加しやすくなることや、注射した部位が赤く腫れるなどの局所的な反応が起こることもあります。これらの副作用を管理しながら、医師の指導のもとで適切な量のインスリンを使い、血糖値をコントロールしていきます。

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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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