妊娠糖尿病には初期症状はありますか?
ほとんどの場合、自覚できる初期症状はありません。そのため、症状の有無にかかわらず、妊婦健診で行われる血糖検査が非常に重要です。
妊娠糖尿病には、患者さん自身が気づくような明確な初期症状は、ほとんどないのが一般的です。
妊娠糖尿病は、妊娠中のホルモンの影響でインスリン(血糖値を下げるホルモン)が効きにくくなること(インスリン抵抗性)で起こりますが、この変化はゆっくりと進行します。体はインスリンの分泌量を増やして対応しようとするため、血糖値の上昇は比較的緩やかで、糖尿病特有の「喉の渇き」「頻尿」「体重減少」といったはっきりした症状が現れることはまれです。
まれに、疲れやすさや、喉の渇きを感じる方もいますが、これらの症状は妊娠に伴う正常な生理的変化としても起こりうるため、妊娠糖尿病のサインとして特定するのは困難です。
このように、妊娠糖尿病は自覚症状がないまま進行することが多いため、症状の有無に頼らず、すべての妊婦さんを対象に行われる妊婦健診での血糖スクリーニング検査が、病気を早期に発見するために極めて重要となります。症状がないからと安心せず、必ず定期的な健診を受けるようにしましょう。
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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