うんちが細くなったときは何科?うんち(便)が細くなった・少量の便が何回も出る
監修医師吉岡 藍子消化器内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/11/05
残便感で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「残便感」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
残便感の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、便秘症、過敏性腸症候群、痔核、胃食道逆流症(GERD)など326種類に分かれ、一番多い便秘症でも約3割でした。
残便感が気になって受診した人は、消化器内科(32%)、内科(29%)、肛門科(8%)などに分かれています。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 326種類
- 診療科
- 38種類
「残便感」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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少量の便が何回も出る
少量の便が何度も出る場合、腸の動きが過敏になり残便感(テネスムス)が繰り返される状態が考えられます。過敏性腸症候群では腸の運動異常により少量の排便が繰り返され、潰瘍性大腸炎や直腸がんでは炎症や腫瘍による刺激で頻回の便意が生じることがあります。症状が長引く場合や血便・体重減少を伴う場合は、消化器内科への受診をご検討ください。
少量の便が何回も出る
便が細くなった
排出される便の径が通常より細くなっている場合、直腸がんや大腸がんなどの腫瘍による腸管の狭窄や、過敏性腸症候群での腸管の痙攣(けいれん)の影響が考えられます。便の細さが数週間以上続く場合は、大腸内視鏡検査による精査を検討してください。
便が細くなった
残便感とは
残便感とはどのような症状ですか?
排便をしたにもかかわらず、便を出し切れていないように感じて、すっきりしない状態を指します。
残便感とは、便を出し切れていないように感じて、すっきりしない状態のことです。具体的には、実際に便がまだ残っていて、出したいのに出ない状態や、便自体は出切っているが、感覚として便がまだ残っているように感じる状態などが当てはまります。
残便感の原因
残便感に加えて腹痛を感じる時は、何が原因として考えられますか?
便秘、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、大腸がんやポリープなどによる腸閉塞などが考えられます。
残便感と腹痛がある場合、以下のような病気が考えられます
便秘
硬い便が出切らないと、お尻付近に便が溜まってしまいます。これによって腸が引き伸ばされたり、残った便によって腸が運動し過ぎたりすることで、痛みを感じることがあります。
過敏性腸症候群
腸の動きが異常になることで、腹痛を引き起こすことがあります。特に「便秘型」というタイプの過敏性腸症候群では、便秘と同様の症状が出るので、腹痛や残便感が同時に見られることがあります。
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)
下痢や血便、腹痛を繰り返す病気で、残便感を伴うこともあります。
腸閉塞
直腸などの肛門に近い部分に出来たがんやポリープによって便の通り道が狭くなってしまうと、腸に溜まった便や、がんやポリープそのものによって残便感が起こることがあります。また、便の通り道が塞がってしまうと、腸閉塞が引き起こされ、強い腹痛を感じることがあります。腸閉塞が起こってしまった場合は、早急な治療が必要になります。
痔が残便感の原因となる可能性はありますか?
痔があることで便が出し切れないことや、痔そのものによる違和感が、残便感を引き起こすことがあります。
痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)そのものは物理的には便通の妨げにはなりませんが、排便時に痛みが出る場合、その影響でうまく力めず、便が出し切れないことがあり、結果として残便感につながることがあります。
また、痔そのものが引き起こす違和感が、残便感として感じられることもあります。
更年期は女性の残便感の原因になりますか?
更年期に伴って便秘が起こった時に、残便感を感じることがあります。
更年期障害そのものが残便感の症状を起こすことはありません。ただし、更年期のホルモンバランスの変化によって自律神経の不具合が起こると、便秘になる可能性があり、それに伴って残便感の症状が出てくることがあります。
特に残便感や血便の原因となる病気には何がありますか?
痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、大腸ポリープ、大腸がん、直腸瘤が考えられます。大腸がんでは暗赤色の血液が便に混ざります。
残便感と血便が見られる場合、以下のような病気が考えられます。
痔
痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)では、便が擦れて出血することがあります。
大腸ポリープ、大腸がん
ポリープやがんの表面が擦れることで出血することがあります。特に、肛門の近くに腫瘍がある場合には、出血が見られやすかったり、残便感が感じられやすかったりします。
残便感の原因としては、何が考えられますか?
便秘や下痢、大腸がん、直腸閉塞、直腸瘤、過敏性腸症候群などが考えられます。
残便感を引き起こす原因としては、消化器系の病気が考えられます。
便秘
便秘とは、便自体が出ないことだけではなく、十分かつ快適に便が出ないことも指します。残便感のような不快な症状がある場合も便秘を疑うことがあります。
下痢
排便の頻度が高いと、お尻の部分の不快感が残便感として感じられることがあります。
痔や膿瘍
肛門部分に痔や膿瘍(膿が溜まった状態)などがあると、違和感が催され、便が残っているような感覚になることがあります。
がんなどのできもの
大腸がん、直腸がん、肛門がんのような悪性腫瘍やポリープは、出来る場所によっては便が残っているような感覚を引き起こすことがあります。
直腸瘤
いきむときの腹圧などで直腸にこぶができて周囲に出っ張ることがあります。出産経験のある更年期後や子宮全摘術を受けた女性に起こることが多く、直腸周囲の筋肉などの組織が緩むことでこぶが腟側へ出っ張ることがあります。出っ張りの部分に便がたまり、残便感をきたします。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群によって、腹痛や下痢、便秘などの排便障害、お腹が張った感じなどの症状に加えて、残便感も感じることがあります。
その他
肛門狭窄や直腸閉鎖など、便の通り道が狭くなる病気でも、残便感を感じることがあります。
参考文献
日本消化器病学会.“消化器病用語集”.消化器病用語集.https://www.jsge.or.jp/glossary/,(参照 2024-02-27).
Heaton KW et al. How bad are the symptoms and bowel dysfunction of patients with the irritable bowel syndrome? A prospective, controlled study with emphasis on stool form. Gut. 1991, 32, p.73-79.
結束 貴臣ほか. 高齢者の便秘と課題. 本創傷・オストミー・失禁管理学会誌. 202327p.14-27.
受診の目安・何科を受診するべきか
残便感がある時に、病院を受診する目安を教えてください。
違和感を感じた時点で受診を検討しましょう。特に、腹痛やお腹の張りがある方や、便秘と下痢を繰り返す方は、早急に受診しましょう。
「一時的な便秘や下痢に伴って残便感を感じていたが、すぐに治った」というように、原因がはっきりしていて改善もすぐに見られる場合には、基本的にはそのまま様子を見て問題ありません。
症状が続いたり、腹痛やお腹の張りを伴ったり、便秘と下痢を繰り返したりする場合には、内科か消化器内科を受診して、詳しく原因を調べてもらいましょう。
残便感に関連するその他の質問
出残り便を出し切る方法はありますか?
残便感を引き起こしている病気の治療が大切です。一時的には、お腹をマッサージして刺激することも、便秘の解消につながり、残便感が和らぐことがあります。
残便感は、原因となっている病気を治療することで改善が見られることが多いです。
体を捻ったり、お腹を押し込むようにして「の」の字を書いて腸を刺激するマッサージをしたりすると、便秘の解消につながり、残便感が和らぐことがあります。
残便感を解消する方法はありますか?
食事内容や運動などの面で適切な生活習慣を身につけ、便秘にならないようにすることが残便感の解消につながります。
便秘が残便感の原因となっている場合、食事や運動などの生活習慣の改善によって症状を解消していくことが可能です。食物繊維や水分を積極的に摂取する、規則正しい時間に食事を摂るといった食習慣を意識しましょう。また、適度な運動や十分な睡眠で体へのストレスを軽減させることも大切です。
残便感に関連する病気・症状
この記事の監修医師
吉岡 藍子
消化器内科・内科
消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2025/11/05