便秘症
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更新日:8/25/2023
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便秘症について「ユビー」でわかること
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便秘症とは
便秘とは、本来からだの外に出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態。便秘によって腹痛、努責(踏ん張ること)や残便感などの症状があり、検査や治療が必要な状態が便秘症と定義される。有病率は日本人の2~28%で定義や調査によって大きく幅があるが高齢になるほど増える傾向がある。
便秘症の特徴的な症状
対処法
背景に病気があればそれに対する治療を行う。水分不足や食物繊維不足には食生活を見直して摂取不足を改善する。薬の治療としては、便を柔らかくするタイプ、腸の動きを促すタイプでそれぞれ何種類かあるため、単独で使用したり組み合わせて使用する。毎日内服する薬と屯用で使う薬を組み合わせて排便調節していく。また、漢方で便秘に使う薬も何種類もあるので、体質に合わせて使うことがある。
詳しい解説
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便秘症のQ&A
- A.
本来出るべき便が十分な量出なかったり、快適に出せなくなったりしている状態のことです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便が十分な量出ていない状態や、快適に便が出ていない状態を便秘症といいます。
十分な量の排便については、3日に1回以上排便があるかどうかが一つのめやすとされています。
理想的には、便座に座って数分以内にバナナのような形の便を排出できていることが望ましいです。
ただ、便が出るまでにかかる時間や、便の適切な硬さや形には個人差があるので、あまり神経質になりすぎる必要はありません。
いちばん重要なのは、排便が快適かどうかです。 - A.
排便回数の減少、お腹の痛み、便が出切らない感じ、お腹が張る感じ、食欲不振などの症状です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便が出ないことで、お腹の痛みや張った感じ(腹部膨満感)が生じることがあります。
こうしたお腹の違和感・不快感から、食事量が少なくなったり食欲がなくなったりする場合もあります。
また、便は出るものの少なくて残った感じがしたり、すっきりしない感覚があったりする場合、それらも便秘症状といえます。 - A.
便を出にくくする物理的な原因による場合と、便を出す機能がうまく働いていないことによる場合があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便秘は大きく2種類に分けることができます。
便を出にくくするなんらかの物理的な原因による「器質性便秘」と、便を出す機能がうまく働かないことによる「機能性便秘」です。
器質性便秘は、便がなんらかの物理的な原因によって腸を通りづらくなっている状態をいいます。
原因としては、- 腸にできものがある
- 腸が狭くなっている
といったことがあげられます。
他方、便の通りを物理的に妨げるものがなくても、便を排出する体の働きが弱くなることで便が出にくくなることがあります。
こちらは機能性便秘と呼ばれ、原因としては、- ほかの病気や薬の影響で便の通過が遅くなっている
- 摂取した食べ物や水分の量が少ないために適切な便が適量つくられていない
- 便の排出にかかわる筋肉の運動や神経の刺激がうまくいっていない
といったことがあげられます。
- A.
男性より女性の方が便秘になりやすいです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る一般的に、男性より女性のほうが便秘になりやすいです。
日本人女性で便秘の症状を抱えているのは、実に2人に1人以上だと言われています。
女性がより便秘になりやすい理由としては、以下の4つをあげることができます。
①身体的理由
一般的に女性は男性と比べて腹筋の筋力が弱いことが多いです。
そのため、大腸が便を送り出す力も弱くなりがちで、便秘症を発症しやすいといえます。
②ホルモンの作用
女性ホルモンの一つである黄体ホルモンの影響で、とくに月経前や妊娠初期には便秘になりやすくなります。
黄体ホルモンが分泌されると、体が水分や塩分を積極的にためこもうとするため、大腸で便の水分が多めに吸収され、結果として便が硬くなります。
また、黄体ホルモンには、妊娠時に流産しないように子宮筋の収縮をおさえるはたらきがあります。
これが腸のぜん動運動(便を肛門のほうへと押し出す動き)にも影響を及ぼし、便秘を引き起こす場合あります。
③ダイエットをする方が多い
食事量を減らすダイエットを行うと、体に取り入れられる食物繊維や水分、脂肪分も当然減ります。
必要な栄養素が不足すると、便が硬くなるだけでなく、ぜん動運動などにも影響がおよび、便が排出されにくくなります。
④精神的な理由
女性は忙しさや人前での恥ずかしさのためにトイレを我慢しがちです。
旅行など環境の変化によるストレスの影響も受けやすいです。 - A.
5日以上排便がなく、不快感や違和感がある場合は要注意です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る食べたものが便として体外に出されるまでには、通常1〜3日かかると言われています。
そのため、3日以上排便がなければ便秘とみなせます。
個人差もありますが、それから数日のうちに腹痛や膨満感などの症状が強くなってくることが多いです。
排便がなくなるなど便秘の症状が続くときは、長くても1週間以内には原因を探ってみたほうがいいでしょう。 - A.
いぼ痔や切れ痔の原因となるほか、腸閉塞などの怖い病気や免疫機能の低下につながります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る固い便を出すことが物理的刺激になり、切れ痔やいぼ痔ができてしまうことがあります。
また、腸に便がたまって排出されない状況が続くと、どんどん便が固くなって腸の詰まりを起こしてしまう(腸閉塞)ことがあります。
腸閉塞は命にかかわるため、放っておくとたいへん危険です。
加えて、慢性的な便秘は自律神経失調につながることもあります。
イライラや不安といった精神的な不調、不眠やだるさなど様々な体の不調が出てくる可能性があります。 - A.
食生活や運動などの生活習慣の改善、薬物療法が中心になります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまずは生活習慣を整えます。
規則正しい生活をすることで自律神経が整ってくると、排便も規則正しくなります。
また、食物繊維をしっかりとる(1日20g前後)ことも効果的です。
食物繊維には便を柔らかくしたり腸内環境を整えたりする作用があるため、食事の中で積極的にとるようにします。
生活習慣を改めても効果がうすい場合は、便を柔らかくしたり腸に刺激を与える薬を使用します。 - A.
適度な運動、水分摂取、食生活・トイレの習慣の改善が大切です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る規則正しい排便には、自律神経が整っていることが重要です。
不規則な生活サイクルを見直し、生活リズムを整えましょう。
また、運動や食事も大切です。
マッサージやストレッチ、筋力トレーニングなど、腸の動きを促す運動を生活の中に少しずつ取り入れてみましょう。
食事は1日3食バランスよく食べ、食物繊維を多めにとるようにしましょう。
日ごろからたくさん水分をとることも大切です。
また、トイレの我慢も便秘の原因・悪化要因です。
我慢せずトイレに行ける環境を整え、便意を催したときになるべくすぐトイレに行けるようにしましょう。 - A.
1日3食を規則正しく食べましょう。乳酸菌や食物繊維をとることも有効です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまずは栄養バランスの偏りのない食事を1日3食、きちんと規則正しくとることが大切です。
そのうえで、食物繊維をしっかりとることを意識しましょう。
食物繊維の1日の摂取目安は、男性で21g・女性で18g程度と言われています。
なお、食物繊維には水に溶けやすいもの(水溶性食物繊維)と溶けにくいもの(不溶性食物繊維)がありますが、いずれも便秘の改善に効果的です。
柔らかい野菜や果物、海藻類に含まれる水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、便を柔らかくする作用があります。
また、根菜類やキノコなどに含まれる不溶性食物繊維は、便の量を増やして腸を刺激し、腸の運動を活発にする作用があります。
いずれも食事の中で積極的にとるように心がけましょう。
また、乳酸菌やオリゴ糖、発酵食品も便秘の改善に有効とされています。
これらを含む食品も、日ごろの食事の中に取り入れてみましょう。
水分補給が足りていないことも便秘症につながりますので、1日1.5〜2L程度の水分をとることも大切です。 - A.
腹部のマッサージは便秘の改善に役立つことがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る大腸は、お腹の右下から始まって、右上、へそあたりで右から左へ、さらに左下へとお腹を囲うように位置しており、便はその中を通過して肛門へ近づいていきます。
その流れに沿ってお腹をマッサージして刺激していくと、排便を促されると言われています。
また、マッサージによって体そのものの血行がよくなることで、結果的に腸の血行もよくなり、便通の改善につながることもあります。 - A.
大きく分けて2種類の下剤を使い分けます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便秘症の治療ではおもに下剤を用います。
下剤には、便の中の水分量を増やして便を柔らかくする非刺激性下剤と、腸を刺激して動きを活発にすることで排便をうながす刺激性下剤の大きく2種類があります。
これらに加え、最近は新薬もいくつか登場しています。
なお、刺激性下剤は効果は強いですが、長く使うと耐性ができて効かなくなってしまうことがあります。
そのため、若い方の便秘には使いづらいという欠点があります。
こうした特徴をふまえながら、その人に合った薬を選んで治療に用いていきます。 - A.
使ってもかまいませんが、刺激性下剤は症状がつらいときに一時的に用いるだけにしましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る市販の便秘薬の中には、腸を刺激して動きを活発にすることで排便をうながす刺激性下剤が多くあります。
刺激性下剤は強力ですが、繰り返し使ううちに耐性がついてしまい、だんだん効かなくなることがあります。
市販薬を使うことはかまいませんが、とくに刺激性下剤は常用を避け、症状がつらいときだけ使うようにしましょう。 - A.
状況によっては早めの受診をおすすめします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る特別な事情がなくても、便秘で困ったりつらさを感じたりしたら、ぜひ気軽に病院で相談しましょう。
そのうえで、以下に該当する場合には、早めの医療機関の受診をおすすめします。- 現在、治療中の病気があり、薬を服用中である
- 発熱や嘔吐、激しい腹痛、予期せぬ体重変化など、急な体調の変化や悪化がある
- 便秘と下痢を繰り返すことが多い
- 血便や肛門の出血がある
- 現在、妊娠中または授乳中である
- A.
主には胃腸内科、消化器内科、内科になります。最近は便秘外来もあります。かかりつけの病院でもいいです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るまずは大腸がターゲットになるので、胃腸系の科がおすすめです。
ただし、症状がひどくない場合は一般的な薬で対処することが多いので、専門が決まっていない一般的な内科でも十分改善することがあります。
持病がある方は、便秘の症状が病気や服用している薬と関係していることもあるので、まずはかかりつけ医と相談してみることをおすすめします。
便秘症について、医師からのよくある質問
- 最後にした便が固い、もしくは兎の糞の様でしたか?
- お腹の痛みがありますか?
- お腹の痛みは波がありますか?
- 最近便が硬い、あるいは出ていないですか?
- お腹にガスがたまったり、張った感じがしていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科