便秘から急に下痢になった場合、原因は何ですか？

便秘から急に下痢になった場合、いくつかの原因があります。一般的に腸炎の症状ですが、時に便秘そのものが原因となることもあります。直腸に硬い便が蓄積し、そのわきを漏れて下痢状の便が出てくることがあります。このような場合、一見下痢に見えますが、便を柔らかくするような下剤の追加は避けるべきです。特に高齢の患者さんでよくみられる症状です。

便秘と下痢を交互に繰り返す場合、過敏性腸症候群の可能性もあります。これは腸の動き、感覚を司る神経がうまく働かなくなり、便秘と下痢を繰り返すことがあります。そのほかにも頻度は高くありませんが、大腸がんなどの悪性疾患が原因で、便秘と下痢を繰り返すこともあります。特に体重減少や血便の症状が併存している場合には注意が必要です。

このように、便秘から急に下痢になったとき、考えられる原因は多岐にわたります。症状が続く場合には、早めに医療機関を受診し、必要な検査を受けることをおすすめします。