便秘と下痢を繰り返す場合、どのような病気が考えられますか?
過敏性腸症候群や大腸がん、炎症性腸疾患などが考えられます。
過敏性腸症候群や大腸がん、炎症性腸疾患などが考えられます。
便秘と下痢を交互に繰り返す場合、さまざまな可能性が考えられます。まず、頻度が高く比較的軽症なものとして、過敏性腸症候群があります。過敏性腸症候群は、腸の動きや感覚を司る神経の機能がうまく働かなくなり、腹痛を伴う下痢や、便秘を繰り返す病気です。比較的若い方に多く、不安や緊張といったストレスによって症状が悪化しやすい傾向があります。仕事が忙しいときに症状が悪化する、という場合にはこの病気の可能性があります。
次に、炎症性腸疾患の可能性もあります。これは自分の免疫が腸を攻撃し、炎症を起こしてしまうという難病で、腸に炎症が起こるため腸の神経の知覚過敏、あるいは知覚が鈍くなることで便秘や下痢を繰り返すことがあります。炎症性腸疾患は継続的な治療が必要であり、油ものを多く食べた後に腹痛や血便がある、という場合には注意が必要です。
また、頻度は多くありませんが、大腸がんのような悪性の病気が隠れていることもあります。大腸がんでは病気によって便の通り道が狭くなるため、排便がうまくいかなくなり、便秘と下痢を繰り返すことが少なくありません。
このように、便秘と下痢を繰り返す場合、原因としては軽症なものから重大なものまでさまざまか可能性が考えられます。症状が続く場合や徐々に悪化する場合には放置せず、消化器内科などの医療機関を受診するようにしましょう。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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