腸重積症になると便秘になりますか?
腸重積症では便秘が起こる可能性があります。
腸重積症は、便秘になることがあります。
腸重積症では腸の一部が隣の腸に入り込むことで通過障害、すなわち腸管の閉塞が起こります。病状が進行し、腸の閉塞の程度が強くなると、腸内容物の正常な流れが阻害され、便やおなら(ガス)の排出が妨げられることがあります。これにより、腹痛、嘔吐、腹部の膨満感、便秘などの症状が現れることがよくあります。
ただし、初期にはおならや便は普通に出ることもあり、症状だけでは軽い胃腸炎と区別がつきにくい場合があります。むしろ、便秘そのものよりも、排便困難や、周期的な激しい腹痛、嘔吐、血液と粘液の混ざった粘液便(イチゴジャム状あるいはイチゴゼリー状の便)が特徴的です。
腸重積症による便秘は「腸が閉塞しているための排便障害」であり、通常の便秘とは原因や対応が異なるため、自己判断で下剤を使うのは危険です。腹痛や嘔吐、血便といった典型的な症状に加えて、便が出にくくなる場合は、腸の通過障害が進行している可能性があり、早めに医療機関を受診することが重要です。
腸重積症は放置すると、腸の壊死や敗血症など命に関わる合併症を起こす危険があるため、早期診断・早期治療が非常に重要です。便秘やおならの排出が不良な場合は、腸閉塞を示唆する危険信号であり、緊急の医療処置が必要です。速やかに医療機関を受診しましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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