腸重積症に気づかないことはある?初期症状や原因は?
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腸重積症に気づかないことはありますか?
腸重積症に気づかないことはありますか?
腸重積症は初期には気づかれないこともあります。
腸重積症は、特に初期段階や症状が軽度、または非典型的な場合、気づかれない可能性があります。
腸重積症が見逃される理由としては、以下のものが挙げられます。
初期には症状が軽かったり、典型的な症状が揃わないことがある
初期には、嘔吐や血便がまだ出ていないことも多く、風邪や胃腸炎と誤解されることがあります。特に血便は発症から数時間~半日ほど経たないと出ないことがあります。
腹痛の合間は元気そうに見える
腹痛が周期的で短時間の場合、痛がって泣いてもすぐに落ち着くため、家庭では「一過性の泣き」と思われることがあります。
子どもによっては典型的な症状が揃わないことがある
血便を伴わずに腹痛を感じる子どもや、明らかな腹痛を伴わずに血便が出る子どももおり、症状はさまざまです。
乳幼児は自分で症状を言葉で伝えられない
腹痛症状があることに、親が気づきにくい場合があります。
無症候性または一過性の腸重積症の例もある
他の理由による画像診断で偶然発見される例が存在します。特に小腸のみが関与している腸重積症では、症状を引き起こすことなく自然に解消される場合もあります。
周期的に泣き叫ぶ、繰り返す嘔吐、元気がないなどの変化がある場合は、その合間が一見元気そうに見えても軽く見ず、早めに医療機関で診察を受けることが重要です。早期に診断されれば、非手術的治療で回復することが多く、後遺症のリスクも低くなります。
腸重積症には初期症状はありますか?
腸重積症には初期症状はありますか?
腸重積症の初期は腹痛や嘔吐など軽い症状から始まります。
腸重積症には多くの場合、初期症状があります。初期には「繰り返す腹痛」と「吐き気・嘔吐」が中心で、「血便」などの症状はあとから出てくることが多いです。
腸重積症では、突然激しい症状が出ることもありますが、多くは「初期症状」として比較的軽いサインから始まります。最もよく見られるのは「周期的な腹痛」です。子どもが急に泣き出して苦しそうに体を丸め、数分するとけろっとして遊びだす、これを繰り返すのが典型的な初期像です。痛みは通常、初期には15~20分ほど続きます。痛みがない時は、子どもは元気そうに見えたり、落ち着いていたりしますが、痛みの発作は時間の経過とともに強くなり、長く続く傾向があります。
次に「嘔吐」があります。初めは食べたものを吐くだけで、胃腸炎と区別がつきにくいこともあります。進行すると、胆汁を含んだ黄色や緑色の液体を吐くようになります。
その他、元気がなくなる、顔色が悪い、哺乳や食欲が落ちるといった全身の変化が初期に見られる場合もあります。特に乳幼児は症状をうまく訴えられないため、「一見元気そうなのに周期的に泣き叫ぶ」「吐くのに熱がない」といったサインに注意が必要です。
初期の段階では便に血は混じらず、あとになって「イチゴジャム状の血便」が出てくるのが特徴です。
腸重積症は気づかずに放置すると、腸の血流障害に進行するため、これらの症状が現れた場合は、早期に医療機関を受診することが大切です。
腸重積症の原因は何がありますか?
腸重積症の原因は何がありますか?
腸重積症の多くは明確な原因がなく、自然に起こります。
腸重積症の原因は大きく「特発性(原因不明)」と「器質的病変(腸の構造上の異常)に伴うもの」に分けられます。子どもの腸重積症の大半は特発性で、成人では通常、特定の基礎疾患に関連しています。
小児の腸重積症の約9割は特発性で、特に6ヶ月~2歳ごろの腸重積症の大半は、明確な原因がないまま発症します。背景には、風邪や胃腸炎の後に腸のリンパ組織が腫れて、それが「ひっかかり」となり腸が入り込みやすくなると考えられています。このため、発熱や鼻水、咳などの風邪症状のあとに腸重積を起こす子どもも少なくありません。
一方、年長児や繰り返す腸重積症の場合には、器質的病変が原因となることがあります。代表的なものには、ポリープ、メッケル憩室、腫瘍(リンパ腫など)、腸管重複症などがあります。その他のまれな原因として、解剖学的異常、腸のリンパ組織の肥大、腸の手術後などが挙げられます。
成人の腸重積症の大半は具体的な基礎疾患が原因です。特に腸内の腫瘍(良性または悪性)が最も一般的な原因であり、「ひっかかり」として機能します。その他、以前の手術や炎症による瘢痕組織(癒着)、クローン病などの消化器疾患も腸重積症を引き起こす可能性があります。
乳幼児では多くが自然に起こる一過性のものですが、年齢が高い場合や繰り返す場合には、精密検査で原因を調べる必要があります。いずれの場合も、腹痛や嘔吐、血便などの症状が出た際には早めの受診が重要です。
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編集・監修基準について
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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