呼吸機能検査の表や項目の見方を教えてください。
解説をご覧ください。
以下に、呼吸機能検査で行われる主な項目の解説を記します。
肺活量(VC)
息をいっぱいに吸い込んだ後、できるだけたくさん息を吐き出したときの空気の量を調べます。肺の大きさを見る指標です。
%肺活量(%VC)
予測値に対するVCの割合です。80%未満では拘束性障害が疑われます。
努力性肺活量(FVC)
できるだけ強く吐き出したときの空気の量です。肺の容量や換気障害の有無を評価します。
1秒量(FEV1)
最初の1秒でどれだけ早く吸った空気吐き出せるかを表し、気道の通りやすさを評価します。
1秒率(FEV1/FVC)
吐き出した空気全体のうち最初の1秒で吐けた割合で、70%未満だと閉塞性障害が疑われます。
ピークフロー値(PEF)
一気に吐き出したときの最高速度で、気道の狭窄や喘息の重症度判定に参考になります。
また、視覚的な評価にフローボリュームカーブやスパイログラムと呼ばれるグラフも使われることがあります。息を吐く時の速度(縦軸)と容量(横軸)の関係をグラフ化したもので、健康な方は頂点が鋭く右下がりの滑らかなカーブになります。一方、喘息やCOPDでは曲線がなだらかになる、鋭さがなくなるなど、形状に変化が見られます。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
日本呼吸器学会.“呼吸器Q&A Q27.肺機能検査とはどのような検査法ですか?”..https://www.jrs.or.jp/citizen/faq/q27.html,(参照 2025-07-29).
.“呼吸機能検査の理解と臨床応用”.J-Stage.https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/109/12/1092496/pdf/-char/ja,(参照 2025-07-29).
愛知県臨床検査標準化協議会.“「呼吸機能検査における標準手順書」”.愛知県臨床検査標準化ガイドライン.https://www.aichi-amt.or.jp/aamt/wp-content/uploads/2024/03/aicc-guide-19.lung_function.pdf,(参照 2025-07-29).
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