大人が成長痛になることはありますか?
成長痛は基本的に子ども特有の症状であり、大人ではほとんど起こりません。
成長痛は、基本的に子ども特有で、大人ではほとんど起こりません。大人で成長痛のような症状がみられる場合は、他の病気の除外が重要です。
成長痛は、夕方から夜間に生じる一過性の足の痛みで、主に3~12歳の成長期に見られます。通常は思春期までに自然に治る症状であり、大人になるまで持ち越して、関節や骨に障害を残すものではありません。原因は明らかではありませんが、発育途上の足の筋肉や腱の疲労、骨格の柔軟性の違い、痛みを感じる閾値の低下、心理的要因などが関与すると考えられており、実際の骨の成長とは直接関係がありません。
大人では、典型的な「成長痛」と呼ばれる症状はほとんど見られません。ただし、大人でも夜間に足や膝に痛みを感じることはあります。これらは成長痛ではなく、運動後や筋肉の酷使後に起こる遅発性筋肉痛、関節の痛みやこわばりを引き起こす関節炎(関節リウマチや変形性関節症など)、神経痛、血流の問題など、別の原因による痛みであることが多いです。
例えば、長時間の立ち仕事や運動後に起こる下肢のだるさや痛みは、疲労性の症状として、成長痛に似ている場合がありますが、医学的には成長痛とは区別されます。
子どもの成長痛に似た足の痛みが、大人でも繰り返し起こる場合は、「成長痛」だと決めつけるのではなく、膝関節や股関節の疾患、神経・血管の異常、炎症性疾患など、他の原因がないか評価することが重要です。長引く痛みや腫れ、発熱を伴う場合は、医療機関で評価を受けるべきです。


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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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