成長痛は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

成長痛の治療に通常は薬を必要としません。痛み止めが処方されることがありますが重大な副作用はまれです。

解説

成長痛には、基本的に薬を使わず、必要な場合に限り、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬を使用します。

成長痛は病気ではなく自然に治る一過性の症状なので、通常は薬を必要としません。多くはマッサージや温め、安心させることで十分対応できます。

しかし、痛みが強くて眠れない場合などには、小児科医の判断でアセトアミノフェン(カロナールなど)を短期間使用することがあります。アセトアミノフェンは、子どもでも安全性が高いとされ、適正量であれば大きな副作用はまれです。副作用としては、肝機能への影響や発疹、胃腸障害などが報告されていますが、通常の小児用量ではごくまれです。

一方で、イブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が使われることもあります。痛みを和らげる効果がありますが、胃腸障害、腎機能への影響、喘息発作の誘発などの副作用が起こる可能性があります。そのため、長期的な使用はすすめられません。

成長痛の治療の基本は薬ではなく、家庭でのケアです。薬は「痛みが強く、生活や睡眠に支障がある場合の補助」として短期間に用いられるにすぎません。また、痛みの持続時間が短いために、薬物療法の実際の効果を評価できないことも少なくありません。

保護者は「成長痛は薬がなくても成長とともに自然に治る」「薬を使う場合は必ず医師の指示に従う」という点を理解しておくことが大切です。

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公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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