「肝不全」とはどのような病気ですか?
肝臓の働きが本来より大きく低下し、全身に影響が出る状態です。
肝不全とは、肝臓が体に必要な働きを十分に果たせなくなった状態です。肝臓には、栄養を代謝する、毒を分解する、脂肪の吸収を助けるための胆汁を作る、たんぱく質を作る、など多くの役割があります。長年の慢性肝炎や重症の急性肝炎などによって、その働きが大きく落ちると、黄疸、腹水、意識障害などが起こります。
比較的急速に起こる急性肝不全と、肝硬変などが徐々に進んで起こる、慢性肝不全があります。急性肝不全では、数日から数週間で悪化することがあり、集中治療や肝移植の検討が必要になる場合があります。一方で慢性肝不全では、一般的にはゆっくりと進行します。ただし、感染、出血、飲酒、薬剤などをきっかけに急に悪くなることがあります。
肝不全は特定の病名というより、肝臓の機能が落ちた結果として起こる状態です。そのため、同じ肝不全でも原因や進み方、回復の見込みは人によって異なります。原因としては、ウイルス肝炎、アルコール、脂肪肝、自己免疫性などさまざまです。
症状だけで程度を判断することは難しく、血液検査、画像検査、意識状態の確認が重要です。黄疸や意識の変化がある場合は、早めに医療機関を受診してください。検査では、血液の固まりやすさを示すPT-INRやビリルビン、腎機能などを確認し、必要に応じて専門施設で治療方針を相談します。
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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