気道過敏性検査の吸入誘発試験とは何ですか?
気管支喘息などの診断や重症度の評価を目的に行われる検査です。
吸入誘発試験とは、喘息の診断や重症度を調べるための検査で、主に気管支喘息の評価を目的に行われます。主に2種類の方法があります。
標準法は日本アレルギー学会が定めた手法で、低濃度から段階的に希釈したメタコリンやアセチルコリン、ヒスタミンなどの気道収縮物質を専用のネブライザーで2分間ずつ吸入します。吸入ごとに1秒量(FEV1)などの肺機能を測定し、20%以上低下した時点の薬剤濃度(PC20など)をもって気道過敏性の指標とするものです。
一方、オシログラフ(オシレーション法)は、希釈した薬剤を一定の時間間隔で吸入させ、呼吸抵抗を連続的に記録する方法です。特に1秒量(FEV1)を見て、FEV1が基準値から20%以上低下する薬剤濃度(PC20)または累積投与量(PD20)を測定します。
値が低いほど気道過敏性が高い、つまり喘息の可能性が高いと判断されます。気道の反応性を定量的かつ客観的に評価できる検査で、喘息の診断や治療効果の判定の際に有用です。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
小川 浩正.“呼吸機能検査”..https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/108/6/1081128/pdf,(参照 2025-07-29).
下田 照文ほか.“気道過敏性の病態とその治療への応用”.日呼吸会誌.https://is.jrs.or.jp/quicklink/journal/nopass_pdf/041090606j.pdf,(参照 2025-07-29).
環境再生保全機構.“Q3-2 気道過敏性の検査には、どのような試験があるのでしょうか?”..https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/basic/child/09_03_02.html,(参照 2025-07-29).
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
気管支喘息
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです