悪性リンパ腫の高齢者の治療ではどのようなことを行いますか?
高齢者では弱い治療を行うことも多いですが、THP-COP療法が副作用が少なく生存率も向上させたとの報告があります。
悪性リンパ腫の治療は、抗がん剤による化学療法と必要に応じた放射線治療などが中心となります。
高齢者の場合も基本的な治療法は同じですが、加齢に伴う臓器予備能の低下や併存疾患生体機能の低下により、抗がん剤の副作用が強くなるなどの問題があります。
そのため、高齢患者さんではQOLを重視し、用量を減らしたレジメンを用いたり、副作用を軽減した治療戦略を検討することがあります。早期死亡の危険性が高い場合には、QOLの観点からより弱い治療を行うこともあります。
また、国内の一部の臨床試験において、THP-COP療法が65歳以上の非ホジキンリンパ腫に対して副作用が少なく、有意に生存率を向上させたとの報告があります。
しかし、この治療法が標準治療として広く確立しているわけではないので、適応については医師と相談してください。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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